サブリナ・カーペンター、自身の楽曲を無断使用したホワイトハウスの移民摘発動画を非難「邪悪で不快」

(CNN) ホワイトハウスのSNSチームが、世界的ポップスターでグラミー賞受賞歴のあるサブリナ・カーペンターさんの楽曲「ジュノ」を動画に使用したことで批判を浴びている。動画は法執行機関が移民対策として人々を逮捕する様子を描いたものだった。 カーペンターさんは、この動画を「邪悪で不快」だと非難した。 「あなた方の非人道的な政策のために、私や私の音楽を二度と利用しないで」とカーペンターさんはX(旧ツイッター)に書き込んだ。 批判を受けたホワイトハウスは、カーペンターさん本人の歌詞を引用し、応酬。「サブリナ・カーペンターにShort n’ Sweet(ショートアンドスウィート:カーペンターさんの楽曲名)なメッセージを送る。危険な殺人犯、レイプ犯、小児性愛者を国外追放したことについて謝罪するつもりはない。こうしたひどく極悪非道な者たちを擁護する人はばかなのか、鈍いのか」と、ホワイトハウスのジャクソン報道官は声明で述べた。 この楽曲を使用した動画は、2日午後遅くの時点でもXとTikTok(ティックトック)にあげられたままだ。 トランプ政権がアーティストの楽曲を本人の同意なしに使用したのは今回が初めてではない。そのようなSNSでの投稿はミームや動画をつけた軽いトーンのものも多い。 国土安全保障省が先月投稿した同様の動画では、オリビア・ロドリゴさんの楽曲「オール・アメリカン・ビッチ」が使用されていた。インスタグラムでは無効化されたが、Xではまだ表示されている。 ロドリゴさんは、投稿への返信で自身の楽曲の使用を強く非難した(返信はすでに削除されている)。ビルボード誌とローリングストーン誌によると、ロドリゴさんは「私の曲を人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダの宣伝に利用しないで」とつづったという。 ホワイトハウスのTikTokアカウントは、トランプ政権高官の画像にテイラー・スウィフトさんの楽曲「The Fate of Ophelia」を付けた動画を投稿した。 しかし、過去にトランプ大統領から個人攻撃を受けてきたスウィフトさんは、この曲の使用について沈黙を守っている。 ほかにもセリーヌ・ディオンさんやビヨンセさんらは何年にもわたり、トランプ氏による楽曲使用に異議を唱えている。

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