母親が語る容疑者の“経歴” 個別指導塾でわいせつ行為か…元教室長の男を逮捕

「やる気スイッチ」をうたい文句に人気を集めている個別指導の塾で、生徒の体を触るなど、わいせつな行為を繰り返したとして、教室長と呼ばれる塾校舎の責任者・石田親一容疑者(45)が逮捕・送検されました。 現場は、都内の教室。仕切りで区切られた個別指導のブースで、15歳の中学生の女子生徒と2人きりの授業だったそうです。 石田容疑者は、生徒の服に手を入れ、下着の上から胸を触ったり、服の上から太ももを触ったりと、わいせつな行為をした疑いが持たれています。 取り調べには「下着の上からは触っていません」と容疑を一部否認したうえで、「たまたま手が胸に当たったことに何も言わなかったので、触っても大丈夫だと思い、エスカレートしました」と話しているといいます。 生徒が、どうにか被害を防ごうと、上着を羽織ってファスナーを上まで閉めても、わいせつ行為は続いたといいます。 今回の逮捕容疑は、今年3月と5月のこと。ただ、その間、石田容疑者は「10回くらいやった」と話しているそうです。 被害者が耐え切れずに動いたのは6月。以前からお世話になっていたカウンセラーに「塾の先生に身体を触られている」と被害を打ち明け、事件が発覚しました。 石田容疑者は、都内の一軒家で、母親と2人で暮らしていました。 石田容疑者の母親 「子どもに勉強を教えるのが好きという理由で、まずはアルバイトとして働き始めました。『子どもも懐いてくれるから』と正社員になって、仕事を続けていました。警察が初めて家に来たのは、今月1日です。その夜『あんたバカじゃないの』と怒ったら、『バカだよな』とうなだれて、なぜ、やったのか聞いても教えてくれませんでした」 やる気スイッチグループでは、こうしたことが起きないよう、本社からも教室の状況が把握できる遠隔カメラを導入していました。ところが、今回、カメラの死角だったのか、犯行の様子は映っていなかったそうです。 さらに、塾の講師陣には「SNSで生徒とつながらない」「教室の外では会わない」といった誓約書を書かせるなど、対策も講じていました。 やる気スイッチグループは「再発防止を徹底し、信頼回復に努めます」としています。

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