「眠っていたマドゥロ氏を寝室から連行した」…13年続いた独裁体制、143分で崩壊

米軍が「断固たる決意」と名付けたベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の身柄移送作戦は、数カ月にわたる綿密な計画の結果だった。米国は、マドゥロ大統領の日常の動線からペットに至るまで一挙手一投足を把握し、潜伏先を忠実に再現した模型まで作成してシミュレーションを行うなど、逮捕作戦を徹底的に準備してきた。奇襲作戦には、戦闘機や爆撃機など計150機以上の航空戦力が投入された。トランプ大統領が作戦開始命令を下してから143分で、13年間続いたマドゥロ政権が崩壊した理由だ。 ダン・ケイン米統合参謀本部議長はこの日、フロリダ州マールアラーゴの大統領私邸で行った記者会見で、今回の作戦に向けた軍と情報機関の連携は数カ月前から始まっていたと説明し、「陸・海・空軍、海兵隊などの合同部隊と、CIA(中央情報局)、NSA(国家安全保障局)、NGA(国立地理空間情報局)をはじめとするさまざまな情報機関の努力がなければ、この任務は遂行できなかった」と語った。 マドゥロ大統領の逮捕作戦開始命令が下されたのは、2日午後10時46分(以下、米東部時間)だった。ケイン議長は「この夜は気象条件が好転し、操縦士たちが海上や山岳地形、低い雲底を縫って飛行できる条件が整った」と説明した。 今回の作戦には、西半球全域の陸上・海上20基地から計150機以上の航空機が投入され、マドゥロ大統領の逮捕任務は、陸軍最精鋭の特殊部隊であるデルタフォースと、「ナイトストーカーズ(Night Stalkers)」の名で知られる第160特殊作戦航空連隊が担った。F-22戦闘機、F-35戦闘機、F-18戦闘機、EA-18電子戦機、E-2早期警戒機、B-1爆撃機、そして多数の遠隔ドローンが参加する空中支援の下で作戦は実行された。 トランプ大統領の命令から2時間15分後、米軍は目標地点に到達した。ケイン議長は「逮捕部隊がカラカスに接近すると、合同空軍部隊がベネズエラの防空システムの無力化を開始し、(3日)午前1時1分にマドゥロ大統領の潜伏先に到着した」と述べた。逮捕部隊は潜伏先の扉を爆破した後、約3分でマドゥロ大統領のいる場所に到達し、建物に突入してからおよそ5分で身柄を確保した。当時、マドゥロ大統領夫妻は寝室で就寝中だったという。 逮捕の過程では、抵抗や逃走を試みる動きもあった。トランプ大統領は「抵抗勢力は多く、銃撃戦も激しかった」と説明した。米軍は同日午前3時29分、マドゥロ大統領夫妻をUSSイオー・ジマに乗せ、米国へ移送した。

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